頑張らない中学生|多様性の捉え方 #14

代表浅見がstand.fmで音声配信を行っています

このチャンネルでは
パラリアを経営しながら、大学院で自習の研究も行っている代表の浅見が

大学受験を控えた高校生・浪人生と
そのお母様お父様に向けて

受験に関する情報をお伝えしていきます

アナ雪に見る多様性の時代

アナと雪の女王が流行ったあたりから
多様性の時代が着実に定着してきました

アナ雪の主題歌の「let it go」は「ありのままに」と訳されますが
日本語にすると若干英語のニュアンスが消えてしまっています

受験勉強を頑張っている高校生はここで反応してもらいたいですが
letは使役動詞なので
そのままになるのを許可する
というイメージになります

「執着をなくそう」というニュアンスになります

周囲からの期待とか色々ある中で
自分だけが気づいている自分の好きなことやりたいことを
我慢せずに出していく
それを自分に許可しましょう

という空気感です

勉強を頑張らない中学生

一方で
今の中高生界隈のお話なのですが

今の中学生は
高校受験のために塾に行く人がかなり減ってきている


というお話を
普段お世話になっている塾の専門誌の社長からうかがいました

地方の公立高校、いわゆるそのエリアで一番偏差値が高い高校でも
定員割れしている高校まで出てきているようです

もちろんこれは
学校側が対応しきれていないことも大きな原因の一つです

定員割れである状況でも
高校が想定している学力未満の人が入学を希望していたりすると
面接で落としたりする高校もあるようです

しかし社会全体としては
中学生が偏差値の高い高校を目指して塾に行って頑張ろう」
と思う流れが弱くなってきているようです

多様性の時代なので
勉強でなくても多くの選択肢があることはすでに明らかではありますが

勉強もせず、他になにもしない
という状況は
簡単に認めてはいけないと私は考えています

多様性が認められるので
勉強を頑張らないこと自体は、個人の自由です

しかし
それは何もせずにずっと時間を浪費していいという理由にはなりません

パラリアの事例:勉強以外のことを勉強以上に頑張っていた

私の塾「パラリア」では
勉強以外の進路に進む高校生も多くいらっしゃいます

例えばesportsのキャスターになりたいと言って
名門校を中退して通信制の高校に転向した卒業生や

恐竜が大好きで恐竜関係のことが学べる大学に
自己推薦で進学した卒業生など

彼ら彼女らは外から見ると
勉強をやめて好きなことで進学したように見えます

合格実績として塾に掲げても
今はまだ目立たないかもしれません

しかし
彼ら彼女らに共通している点は
自分が握った得意分野に対して
非常に多くの時間と労力を割いているということです


勉強は諦めましたが
勉強以外のことを、勉強以上に頑張っていましたし

卒業した今でもさらに頑張っていることを知っています

「多様性=頑張らなくていい」ではない

社会全体として
中学生が高校受験を頑張らなくなっているということですが

受験を頑張らないのであれば
他のなにかを頑張る必要があると思います

全く努力やスキルアップをせずに
大学生や社会人になってしまうと

いよいよAIに代替されてしまいますし

社会人になってから
自分のスキルアップ目的で活動すること自体とても難しいです

自分の強みを見つけて日々楽しそうに見える人たちは
特に頑張りもせず最初からできているように見えますが
見えないところでかなり高いレベルを維持しながら頑張っています

多様性は
勉強から逃げることを許してはくれますが
頑張らないことを許しているわけではありません


今、何もしていない中学生は
やる気さえあればそれでもう完璧ではありますが

何に対してもやる気がないとなると
今後少しずつ辛くなってくる可能性があります

それだけ今の中学生、高校生も含めて
「やる気がある」ということはますます重要になってきています

頑張らなくていいわけではなく
何を頑張ってもいい時代
私はそういう解釈をしています

====まとめ====

多様性の時代とは
頑張らなくていいわけではなく
何を頑張ってもいい時代


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実際の生徒指導の様子は、インスタライブで発信しておりますので
よかったらそちらも観ていただけたら嬉しいです