進路について親の考えを子供に伝えるべき理由 #18

代表浅見がstand.fmで音声配信を行っています

このチャンネルでは
パラリアを経営しながら、大学院で自習の研究も行っている代表の浅見が

大学受験を控えた高校生・浪人生と
そのお母様お父様に向けて

受験に関する情報をお伝えしていきます

子供には進路を自由に選んでもらいたい

多様性の時代ということで
少なくとも普段私が関わらせていただいているご家庭は
ほとんどがお子様の進路に関して意見しません

もちろん
家が開業医で跡継ぎになってもらう等
そういうお話はありますし
それも自然な流れかなと思いますが

ご家庭にそういった事情がない場合
お子様が自由に進路選択をしてもらいたいというご家庭が大半です

社会全体としても、その傾向があるかなと思います

一方で
お母様お父様がお子様の進路について何も言わない場合
それで高校生が自由に進路を選べるのかというと
そうではないというのが私の考えです



今回はその理由を、事例を交えながらお話します

親の意見がない場合、高校生のわかる範囲で進路が決まってしまう

お母様お父様がお子様の進路に対して
一切考えを言わなかった場合

高校生にやりたいことがあるかないかによって
流れが変わってきます

やりたいことがない場合
選ぶ基準になってくるのは家からの近さです

もちろん家から近い方が楽なので

しかし
近いからという理由しか持てないことは
当然進路を狭めています


家から近い大学と高校生とには
内容的な関連性が全くないからです

やりたいことがない場合

家から近いところで
かつ今の自分の偏差値から考えて
行けそうなところを決める

これが一番可能性を狭めているのではないかと考えています


自分のこれからの伸び代を考えていないので
視野が狭まってしまっています

ちなみにこれは
東大近くだった場合は有効かもしれません

東大生の中に
家から近かったから
という理由の人は意外といます

偏差値で大学を考えない場合は
「家から近いから」はあまり良くないように見えますが

偏差値が高ければ一旦安心
ということであれば
ご自宅の立地によってはそれでも問題ありません

もし本当にやりたいことがない場合
なるべく偏差値が高いところの方がオススメなので
私がいる春日部に関して言えば
家から近いを理由に大学を選ぶのはおすすめできません

ちなみに
やりたいことがない場合の選び方として
友達と同じ大学に行くというパターンもあるのですが
最近は少ない傾向にあるようです

やりたいことがある場合、親子でどれくらいコミュニケーションが取れるかによって変わってくる

では、やりたいことがある場合
まず親子で進路について
コミュニケーションが取れているかどうかで変わってきます

最近パラリアにいらっしゃる方は
絵を描くことが好きな高校生が多いのですが

本当は絵がやりたいけど
絵をやりたいとは言わない場合が多いです

親に反対されるのがこわいから
言っていないというパターンもありますし

探りを入れる目的で少し言ってみたけど
親の反応がよくなさそうだから
それ以来言うのをやめた事例であったり

親にハッキリ言ってみて
「就職先がないのではないか」と突っ込まれて
それ以上なにも言えなくて諦めた事例であったり

ご家庭の方針が「子供のやりたいように」という方針で
さらに高校生にやりたいことがはっきり決まっていれば

もちろんそれで全く問題ないので
このパターンになるのが理想かとは思いますが

なかなかそうなっているご家庭は多くありません

親の希望を子供に伝えるのがオススメな理由

親の希望を伝えておくことを
私がオススメしている理由なのですが

それは親の希望があることによって
それを軸に考えることができるから
です

ある程度どの大学に行ったとしても
高校生がイキイキと自分らしく過ごせる環境であれば問題ないかと思います

そう考えますと
やりたいことがない場合
他の選択基準が必要です


そこに親の希望が入ってくると
高校生としては
その希望に合わせると親が納得してくれるということがわかるので

自信を持って進路を選択することができます

自由に進路を選んでいいと言われても
高校生からすると選択肢が多すぎて困ってしまう
んですよね

よくあるのが、ご家庭の金銭的な事情で
現役で国立大学に行ってもらい
というものです

これは一見すると進路を狭めているように思いますが
実はそんなことありません

例えば春日部でいうと
春日部から通えそうな大学として
埼玉大か、埼玉県立大か、少し頑張って千葉大か
それ以外は都内に出ていく
という選択肢になります

そのため
大抵は埼玉大か千葉大かという2択になりがちです

埼玉大か千葉大なら
ちょっと自信はないけど千葉大に向けて頑張ってみたい
という方はたくさんいます

これは狭まっているというよりは
この選択肢なら背伸びして千葉大を目指す
という流れなので

むしろチャレンジするキッカケになっているかなと思います

これが私立も含めてしまうと背伸びした大学を目標にはしません

こういった事例から考えますと
お母様お父様の進路に対する考え方は
お子様に伝えていただいた方が良いなと思っていまして

お子様は数多くの大学の中から
親に納得してもらえると安心感を持った上で
進路を選択することができるようになります


高校生も
ある程度どの大学でも良い場合が多いので
それだけ自由度があるなら
親の考えに近づけたいと思っています

なので
そのためにお母様お父様に考えをお子様に伝えておいた方が
高校生が選択基準を決めやすくなります

親が考える社会の渡り方も一意見として取り入れてもらう

そしてダメ押しで少しレベルが高いかなと思うものですが
さらにオススメなのが

今お母様お父様が社会をどのように捉えていて
今後はこういう社会になる可能性もあるから
こういった進路も選択肢の一つとして考えてみるといいのではないか


というお母様お父様の社会に対する見方を
お子様にお伝えし
高校生の進路選びに参加することがおすすめです

あくまでも選ぶのは本人
というお考えは
たいていのご家庭では高校生に伝わっています

そこから一歩踏み込んで
親目線でどんな進路の選び方をすると親は安心なのか

それの前提となっている
社会でどのような動き方をすると良いと思っているのかを伝えることで
選択肢が適度に絞られ
高校生が自信を持って進路を選択することができるようになります

進路選択は本当に難しくなっていまして
そのための親子のコミュニケーションも
どんどん複雑化しているように見えますが

一つの正解はないので

各ご家庭で納得できるような
コミュニケーションがはかれたら良いのではないかと思っています

今日のお話がなにかの参考になれば幸いです

====まとめ====

多様性の時代とは
頑張らなくていいわけではなく
何を頑張ってもいい時代


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実際の生徒指導の様子は、インスタライブで発信しておりますので
よかったらそちらも観ていただけたら嬉しいです