一番危ないのは「まあまあ」な大学生 #21

代表浅見がstand.fmで音声配信を行っています

このチャンネルでは
パラリアを経営しながら、大学院で自習の研究も行っている代表の浅見が

大学受験を控えた高校生・浪人生と
そのお母様お父様に向けて

受験に関する情報をお伝えしていきます

毎週月曜日は
進路選択というよりは
もう少し先の視点として
イマドキの大学生の動き方についてお伝えしようと思っているのですが

進学先が超難関大ではない場合

大学の偏差値よりは
大学に入ってからどう過ごしているかの方が
就職を考える上で圧倒的に重要です




大学の偏差値が就活で不利になるという状況は
今も続いているのは事実なのですが

それは一次審査の書類選考段階で
大人数をさばかなければいけない一部の大手企業の場合が多く

大学の偏差値だけでは不採用にしない企業もたくさんあります

ではどこで差がつくかというと
これはもう明確に
大学4年間で何をしていたか
です

大学4年間で
自分の将来のことを考えて行動した人であればあるほど
自分のやりたい仕事や向いていそうな仕事
あまりストレスに感じない仕事が何かがわかってきます

大学4年間の中で
色々なことを経験することができるので
面接で何を聴かれても
経験に基づいたそれなりの回答ができるようになります

「まあまあ」な大学生は危機感がない

そういった状況で
私が1番危ないと思っているのは

偏差値が高くない
いわゆるFラン大学に進学した大学生ではありません

それ以上に危険だと思っているのは

偏差値が55前後の
まあまあな大学に進学した人です



偏差値が高くない大学に進学した人は
ペーパーテストという面では弱いかもしれませんが
進路について考えていないかというと
決してそうではありません


むしろ
偏差値が高くないということを自覚している場合が多く
資格の勉強は普通に頑張れたり
就職のことは早めに考えていたりします

偏差値が低い自覚のある人は頑張りやすい

これは私が大学生だった時にも同じことが言えるのですが
私が大学生だった時
SNSはまだmixiが出てきたばかりの時代ですが

その時にmixi経由で会ってお話させてもらっていた学生起業家は
ほとんどが偏差値の低い大学の出身でした

このままではやばいと思って頑張った方々ばかりでした

こういった流れで
進学した大学の偏差値が低い人の方が
むしろ将来に向けて動き出すキッカケが多いとも考えられます

もちろんこれは
そう思えるチャンスがあるというだけで
そのチャンスを逃して何もしない人もたくさんいます

授業とバイトとサークルで時間を溶かす大学生

一方、私が1番危ないと考えている
偏差値が55前後の大学に進学した人は

将来に向けて動き出そうとする人の割合が
少ないのではないかと心配しています


大学受験で第一志望がGMARCH
つまり明治や青山学院を志望していて
第一志望には受からず
滑り止めで大学に進学した人たちです


受験で第一志望には合格できませんでしたが
そんなに悪くない偏差値の大学に入学できたということで
大学生になったらすっかり大学生を楽しんでしまいます

勉強がそんなにできないわけでもないという自覚を持っているため
大学1年生から焦ってなにかを始めたりすることは少ないです

たいていの大学生は授業とバイトとサークルで忙しいので
一旦それらで時間を埋めてしまうと
日々忙しくしながら就活の時期までいってしまいます

サークル活動は楽しいので
そこで仲良くなった友達といろんなところに遊びに行きます

遊びに行くお金を捻出するために
授業がない時間はバイトを限界まで頑張ります

そして稼いだお金を使って
友達と旅行に行ったりして楽しく過ごします

就活シーズンまでこれを繰り返します

もちろんこれは
偏差値の高い低いに関わらず
たいていの将来を考えていない大学生が取る行動なので
偏差値55前後の大学生特有の動きではありません

自己理解が浅い大学生では就活を乗り切れない

この結果何が起こるかというと
就活の時に自己分析ができなくなってしまいます

自分にはどんな仕事が向いているかわからない
自分はどんな仕事が好きでどんな仕事が嫌いかわからない
自分の得意なことや苦手なことがわからない
興味関心がある業界がわからない

就職先を決める先に必要なレベルの自己理解ができていない状況になってしまいます

自分らしさを見つけなくてもなんでもいいのですが
将来のことを考えてなにか行動していないと
自己分析ははかどりません

遊んではいけないわけではない、真面目に授業を受ければいいわけではない

遊ぶこと自体がダメというわけでもありません
経験が浅い大学生の時期は
むしろ遊んだ方がいろんな物事にふれる機会になります

遊ぶのがダメなのではなく
自分自身のことが深まるような
将来のことを考えた行動を取らなければいけないということです



遊ぶだけの大学生生活を送ってしまうと
社会人として特徴のない人になっていく可能性が高く
AIが発達してきた現代では
特徴がないことが1番のリスクと考えてもいいかと思います

遊んではいけないわけではなく
むしろ大学生中にある程度ハメを外した方が
いろんなことが経験できると思いますが

将来のことを考えた行動をおろそかにしてはいけないと考えています


そして
将来の事を考えた行動を1番軽視する可能性があるのは
自分自身のことをまあまあだと思って危機感がない
偏差値55前後の
いわゆる悪くない偏差値の大学生であるというのが私の意見です

パラリアの卒業生は皆
人生に対するやる気が高いので
周囲の友達と比較した時の感覚の違いについて
よく議論になります

卒業生の具体的な事例もご紹介したいのですが
ちょっと長めに話してしまっているので
本日はここまでにしようと思います

====まとめ====

大学4年間は
遊ぶだけではなく
将来のことを考えた活動をしよう

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実際の生徒指導の様子は、インスタライブで発信しておりますので
よかったらそちらも観ていただけたら嬉しいです