代表浅見がstand.fmで音声配信を行っています
このチャンネルでは
パラリアを経営しながら、大学院で自習の研究も行っている代表の浅見が
大学受験を控えた高校生・浪人生と
そのお母様お父様に向けて
受験に関する情報をお伝えしていきます
最近の塾の教材には
普通にAIが入り込んできています
AI教材について結構よく聞かれるので
良いところと気をつけた方がいいところを
お伝えします
AI教材の何がすごいのか
まずAI教材の何がすごいのかというと
間違えた問題をAIが覚えてくれていて
復習する問題を自動で決めてくれます
そもそもどの問題から取り組めばいいかも
AIが教えてくれるので
次々に出される問題を前から解いていると
AIが勝手にミスの傾向を分析してくれて
自分の弱点を克服するように問題を出してくれます
これはすごいです本当に
無駄な教材、自分に合っていない教材で
勉強するリスクが下がりますよね
最近はAIがどんどん進化しているので
類題もどんどん作ってくれたりします
気が済むまでその単元の復習ができたりします
また、直接的なメリットというわけではありませんが
AI教材を導入した塾は
先生を何人も抱える必要がなくなるので
AI教材を謳っている塾は費用が安いことが多いです
AI教材なので
先生の質が良いか悪いか
とかも考える必要がありません
もちろん厳密には
アドバイザーとしてついてくれる先生の良し悪しは
判断しなければいけません
AI教材は学年が上がるほど注意
こうみるとAI教材は超すごいのですが
学年が上がるにつれてリスクが高まっていきます
小学生や中学生ならまだ大丈夫
というかむしろ使った方が良いと思うのですが
高校生の場合は
私個人的にはおすすめしていません
いや、むしろ
選べるならやめた方が良いという意見です
なぜかというと
AI教材がやってくれるのは
先ほどお伝えした通り
ミスの傾向を分析してくれて
どんどん次の問題を出してくれるところです
これはまさしくPDCAサイクル
計画して行動して評価して改善する
これのうちの評価と改善の部分を
完全にAIに任せることになります
大学受験で経験できること
大学受験を経験することで
自分の自習する力と向き合うことになります
自習する力とはまさにPDCAサイクルのように
計画、行動、そしてその後の
評価と改善を自分で行うことです
大学受験のような大きなイベントでない限り
自分の自習する力について考える機会はそうそうありません
この自習する力の後半部分である
評価と改善をやるタイミングが大学受験ですが
その機会をAIに丸投げすることになります
すると
大学受験を経験したのに
自分で自分の行動を評価したり改善したりすることを
やったことがない人間が出来上がります
簡単に言ってしまえば
頭を使わない、社会で通用しない人間が
生まれるということになります
さらに、評価と改善ができないということは
自問自答する機会も奪われています
行き着く先は
自分に対しても他人に対しても
質問ができなくなります
評価できないということは
疑問も生まれないということです
質問ができなければ
chatGPTのようなプロンプト系のAIは
使いこなすことができません
自習する力を鍛える絶好のタイミングこそが大学受験
ダメ押しですが
大学受験の他に、自分の自習する力
自分のPDCAサイクルの回し方そのものを見つめ直すタイミングは
あるでしょうか?
就職活動や難しい資格の勉強など
かなりピンポイントな機会がないと
大学受験の後に
自分の学び方を見直すタイミングはありません
大学受験の時に鍛えた自習する力を
そのまま大人になってからも使うことになります
この先の未知なものに遭遇した時に
試行錯誤する考え方の根幹にあたる部分を
鍛えることができる
そんな大学受験という貴重な機会に
自習する力の半分に当たる評価と改善を丸投げして
自習する力を鍛えないまま受験だけクリアするのは
本当に良くないと考えています
典型的な考えない大人の完成です
いや、考えることができない
という方が正しいですね
今の時代
いろんな分野で先を見据えないその場しのぎの行動が
見直されてきていると感じますが
AI教材については
自習する力を鍛えられないという
大きなリスクがあります
当然、AI教材という名前だけで
実際にはAIじゃないとか
細かいことは教材のシステム次第です
使っても大丈夫かどうか判断できないAI教材等がありましたら
私にレター等で送ってもらえたら
一緒に検討させていただきますので
小中学生は
それで勉強のやる気が出るなら
バンバン使いましょう
高校生は基本的にはおすすめできません
特に先々のことを考えるのであればなおさらです
====まとめ====
AI教材を高校生が使うと
試行錯誤する力が鍛えられないので
オススメできない
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実際の生徒指導の様子は、インスタライブで発信しておりますので
よかったらそちらも観ていただけたら嬉しいです
過去のライブを再編集したものです