倍率で志望大学を選ぶ時の注意点 #50

代表浅見がstand.fmで音声配信を行っています

このチャンネルでは
パラリアを経営しながら
大学院で自習の研究も行っている代表の浅見が

大学受験を控えた高校生・浪人生と
そのお母様お父様に向けて

受験に関する情報をお伝えしていきます

第一志望が、学部学科ではなく大学であること
早稲田に行きたい!とか青学に行きたい!とか
そういう目標の高校生や浪人生

あとは第一志望ではなく
滑り止めの大学を決める時とかに

倍率が気になるかなと思います

倍率は
なるべく低い方がいいですよね


なのですが
倍率だけで決めると危険なので
本日はその点についてお話します

昨年の倍率だけで判断しない

まず倍率については
去年だけでなく
過去3年~5年くらい
確認してください

よくあるパターンで
一見すると倍率が低そうに見える学部については
倍率が毎年変動する学部学科の可能性があります


倍率で学部学科を見ている人が
この学部倍率が低いと思って
その年は人気になって倍率が上がります

それを見てその次の人たちは
倍率が高いところを避けるので
次の年は倍率が下がります

このように倍率が上がったり下がったりを
繰り返す学部学科はいくつもあります

たいていは学部学科名から仕事がイメージできない
文学部とかに多いパターンです
ドイツ語とかフランス語とかですね

まさに株やFXみたいですよね


まずは昨年の倍率だけを見て判断せず
数年分見て判断してください

合格ラインは倍率に関わらずあまり変わっていない

倍率についてもう一つお伝えすることがあります

倍率が高い学部学科が第一志望の場合
不安を感じる方がいるかもしれません

もちろん、毎年倍率が高いところは
実際に人気でその分学力も必要だと思います

一方で、その高い倍率の中でもさらに
倍率が上がったりすることもありますが
それについては心配ありません


倍率の変動と合格ラインの変動は
実際にはそこまで関係ありません

倍率の変動は
合格ラインに届かない層の人数が
増えている場合がほとんどです



倍率に関係なく
各大学の学部学科のボーダーラインは
だいたい毎年同じということですね


倍率が高い年は
それだけボーダーラインに届かない人の
出願が多いということになります

逆にいえば
倍率が低い年でも油断できません

ボーダーラインはあまり変わっていないので
その合格ボーダーラインに届かない人は
いつ受けても届きません


それだけ倍率に踊らされる人が
毎年一定数いるということですね

特定の大学の特定の学部学科に行きたいという
希望がない受験生は
踊らされようがなんだろうが
合格すればいいと思うので

倍率を見て出願校を決めること自体がダメとか
そういうことが言いたいわけではありません


ただ
行きたい大学の学部学科を選ぶ際に
倍率を理由に諦めてしまうのはもったいない
ので
倍率に関するお話をしました

大学入試は毎年少しずつ難しくなっている

ちなみに
年単位で考えると
ほんの少しずつではありますが
大学入試は確実に難しくなっていっています


難易度が上がったり問題の量が増えたり
すこーしずつですが難しくなっています


第一志望に合格することを考えると
確実な戦略は
偏差値が5前後上の大学の過去問で演習することです


もし明治や青学などGMARCHが第一志望なら
今の時期から早稲田慶應上智の過去問に
チャレンジしてください

もし早稲田や慶應が第一志望の場合は
東大や京大、理系なら東工大(東京科学大)
文系なら一橋大の過去問も解いてください

早めに基準を偏差値プラス5してください


入試問題が少しずつ難しくなっており
かつボーダーラインが変わっていないとすると

どうしても第一志望に合格するためには
第一志望のさらに上の学力が必要です


倍率を見て志望大学や学部学科を変更しても
全然いいのですが

普段の学習計画が
第一志望のさらに上になっているかの方が
ずっと重要です



まだ上の偏差値の過去問をやっていない方は
この10月がラストチャンスです

11月に入ると
徐々に共通テストの対策が入ってきたり
11月以降に見つかった弱点分野は
後回しにする余裕がないので

11月以降はあまり腰を据えて
勉強できないことも多いです

目標偏差値プラス5前後の大学の過去問を解いて
倍率が気にならなくなれば完璧です

====まとめ====

倍率は
数年分まとめて確認する
倍率が上がったとしても
合格ラインは変わらないので
倍率だけを見て諦めない

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実際の生徒指導の様子は
インスタライブで発信しておりますので

よかったらそちらも観ていただけたら嬉しいです


過去のライブを再編集したものです