代表浅見がstand.fmで音声配信を行っています
このチャンネルでは
パラリアを経営しながら、大学院で自習の研究も行っている代表の浅見が
大学受験を控えた高校生・浪人生と
そのお母様お父様に向けて
受験に関する情報をお伝えしていきます
日曜日なので、今この瞬間の私自身の話
日曜日ということで、週に1回は今この瞬間の自分の話もしないとなと思い
私が塾をやるキッカケになった人について話します
連載中の専門誌からの依頼
今この瞬間の自分を切り取ろうとして、なぜこのテーマなのかなんですけれども
私は学習塾の専門誌に毎月のものが1つ、各月のものを1つ、連載をやらせていただいています
その専門誌から依頼を受けまして
予定していた人が体調不良で書けなくなってしまって、急遽お願いできないか
というお話だったので引き受けました
それが少し珍しいお題について書くコーナーで
「誰かに金メダルを上げる」というコーナーだったんです
もちろん実際に渡すわけではありません
そういうテンションで書くコーナーだったんですけど
誰に金メダルを渡そうか、もちろんたくさん候補がありましたが、ここで強く思ったのが
私が浪人時代にお世話になった先生でした
大学受験に大失敗し、浪人しました
私は今でこそ学習塾の指導をさせてもらう立場ですが
私は大学受験で浪人をしておりまして
勉強は頑張ったもん勝ちだという意識が強すぎて
勉強時間ばかりを重視する脳筋受験生でした
現役時は、映像系の塾に通っていました
アルバイトの大学生の偏差値より、私の志望大学の偏差値の方が高かったからなのか
先生方は応援はしてくれましたが、伸びてない私に
「勉強のやり方がおかしいのでないか」
と伝えてくれた先生はいませんでした
自分が相当やばいオーラを出していて、誰も言い出せなかったのだろうと思います
有名なもの、皆から人気があるものに対して
穿った見方をする傾向が強かった浪人中の私
大手予備校に対しても斜に構えがちでしたが
他に浪人する環境もないということで
大手予備校に通いました
大学受験で大失敗した現役の自分に絶望し
自分の能力の底が見えてしまった時の感覚は今でも忘れません
予備校の授業に任せきりにするつもりもなく
自分の勉強方法を猛省し、予備校の教材に加えて
市販の参考書を全科目買って取り組んでいました
恩師との出会い
予備校の先生方の授業は、とてもわかりやすくて驚きました
一方、その中で一人だけ
私に全く違う影響を与えてくださった先生がいました
当時の難関大コースの数Ⅲしか教えない数学の先生で
かなり年配のベテラン先生でした
どうもその先生は変わり者らしく
最初の授業が始まる前に校舎長を名乗る人が出てきて
「もし授業が合わないと思ったら、クラスを変更しますので申し出てください」
といいます
その先生の授業は、何を説明しているのかまるでわからず
板書は体系的ではなく、黒板も書いた順番には消してくれません
唾も飛びまくり、聴いていなさそうな生徒がいると怒鳴ります
一方で
塾のテキストには文句を言いながらも一瞬で解いて済ませてました
その先生の数学の凄さを直感的に感じてしまった私は
授業後に先生に質問しに行くようになりました
疑問があって聞きに行っていたというよりは
先生の話をもっと聴きたかったからだと思います
最初は質問に行っても
「それはキミにはまだ早いから教えない」と断られたりしました
それが悔しくて
何が書いてあるかわからない先生のメモ書きをすべて持ち帰り
散々考えてまた先生のところに持っていきます
すると
難しいことでも少しずつ話してくれるようになりました
私専用の問題を出してくれるようになり
先生から出された問題にかじりつきました
気づけば私は、東工大コースの中で
数学が一番できるようになっていました
先生からは数学を通じて、勉強そのものを学んだ気がします
数学に対する姿勢、それが受験勉強全般に活かせるものであると気づいてからは
他の科目を伸ばすのもそこまで苦労しませんでした
秋になると東工大対策のためだけに
特別講義の時間を作ってくれました
そこに
昨年度の先生の教え子で東工大に合格した先輩がいらっしゃいました
自分と同じように
先生のおかげで成績が上がった人がいることを知りました
私が東工大に合格して3年後
私も教える側としてその場に顔を出すことになります
無名の影響力
世間で有名というわけでもなく、むしろ予備校から煙たがられる存在でありながら
間違いなく人の人生を変えるような影響力がある
そんな先生に憧れて、私は塾業界でなにかできないかと考えるようになりました
不必要に周囲から煙たがられたりする必要は無いと思いますが
地位や名声を度外視した立ち振舞で
目の前の人にとてつもないエネルギーを与える
そんな生き方をカッコいいと思ってしまった自分は
引退された先生のことをいつまでも尊敬し
目標の一つとして掲げ続けます
名前で検索しても当然出てきません
大学院生用の参考書を共著で出版したもの以外に
先生のことを辿るのは難しいですが
私に頑張るエネルギーを与えてくれる先生を誇りに思います
私の恩師、当時河合塾町田校の数学講師だった細木圭祐先生に
清越ながら金メダルを贈りたい
と記事を締めくくりました
ちょうど師匠のことについてじっくり思い出す機会があったので
音声でお話してみました
実際の生徒指導の様子は、インスタライブで発信しておりますので
よかったらそちらも観ていただけたら嬉しいです