このページでは、
- 進路は決めたいんだけど、どうやって決めればいいの?
- 進路はだいたい決まっているけど、どの大学を選べばいいの?
- 進路サポートって、具体的には何をしてくれるの?
こういった疑問にお答えします。
高校生の進路決定は非常に難しい現代、オープンキャンパスに行くだけでは大学を決めるのは難しいと思います。
パラリアでは、大学に入学する前の進路選択をとても重要視しています。
パラリアの主な進路サポートはたった2つのポイントで語ることができます。
パラリアの進路サポートの基本
- 「なぜ大学に行くのか」を問い続ける
- 大学生や社会人の進路の決め方をたくさん知る
はじめに、進学校にいる高校生は疑問にも思わないことですが、今の時代は「なぜ大学に行くのか」という疑問を無視できなくなっています。
ひと昔前と違い、現代は情報が多すぎてしまい、さらに多様です。
毎日のように流れてくる新しい情報に受け身になっているだけでは、一貫性のない、その結果として中身のない大学生活になるリスクが高いです。
中身のない大学生活を送っている大学生は、検索で進路選択していたりもします。
調べて出てきた「●●大学ランキングトップ10」等を見て、それだけで志望校を決めたりしています。
そのため、「なぜ大学に行くのか」という疑問も持ちません。
たとえ親のおすすめでひとまず大学に行くことは決まっていたとしても、「大学で何をするのか」等の疑問には、向き合わなければいけません。
特に最近では、この「大学で何をするのか」が決まっている人と決まってない人で、大学での活動の差がとても大きくなっています。
情報が多すぎるため、自分の中に軸を持ち、ある程度の一貫性を持ち合わせていなければ、能動的に生きていけなくなっています。
さらに、進路の決め方は無限にあります。何か特定の答えがあるわけではありません。
逆に言えば、自分の中で納得感があれば、すべて正解ということになります。
そのためには、人生の先輩である大学生や社会人が、大学受験の時に何を考え、なぜその進路を選択したのかを知る必要があります。
これは、「高校の時に何も決めずに大学に行った」という方の事例も含めます。
リアルな事例をたくさん知ることによってはじめて、「自分だったらどうするか」を考えることができるからです。
正解は存在せず、自分で納得感のある結論が出せるかどうかが重要と考えています。
進路サポートは、進路が決まっている場合と、決まっていない人の場合でサポートの内容が大きく変わってきます。
それぞれの場合で3つずつポイントがあります。
進路が決まっている人の場合
- 地域選び
- 大学選び
- 学部選び・学科選び
進路が決まっていない人の場合
- やりたいことから考える
- 趣味やこれまでの活動から考える
- 経験の幅が広がる大学から考える
一つずつ解説します。
進路が決まっている人の場合
地域選び
まず、進学先の地域の問題があります。
地域の問題は突き詰めると、一人暮らしをするか、実家から通うか、という問題になります。
地域の問題はご家庭によって事情が異なります。
「大学生なんだから全部自分でやってほしい」という方針のご家庭は、積極的に一人暮らしを推奨します。「20歳までに家を出なさい」という方針のご家庭もあります。
逆に、「一人暮らしの家賃がもったいないから、家から通いなさい」という方針のご家庭もあります。
一人暮らし推奨のご家庭の場合、たとえ大学が近くても一人暮らしをすればいいですが、実家通い推奨のご家庭の場合、実家から通える距離の大学から選ばざるを得なくなります。
「春日部から近いから」という理由で共栄大や日工大を選択するというのも一つの選び方です。
本人の意向を尊重して、一人暮らしでも実家通いでもどちらでもいいというご家庭もありますが、
お金が関わってくる問題のため、地域の問題は高校生本人だけでは考えられない問題です。
さらに最近では、海外の大学に行くという選択肢も出てきています。
海外大となれば、一人暮らしは避けられませんが、ご家庭によっては家族ごと海外に引っ越すところもあります。
大学選び
「どの大学に行くか」は迷う方がたくさんいます。
学部が決まっている人こそ大学で迷ったりもします。
大学を選ぶ際の基準を簡単に列挙すると、
- 国立か私立か
- 偏差値
- 今の自分の学力で合格するかどうか
- ネームバリュー
- サークルの数、種類、質
- 面倒見の良さ
- 卒業生の就職先
- 学費
- 奨学金制度
- 建物の綺麗さ
- 研究設備
- 先輩が通っている
- 先輩のおすすめ
- 慕っている先生の出身校
少し考えただけでも多くの判断基準があります。
これらを考えると、「大学から先に決める」というのはあまり現実的ではないかもしれません。
「大学に何を求めるか」が明確である必要があります。
逆にやりたいことや希望から考えると、「これができるのはこの大学とあの大学しかない」と、大学を特定できることが多いです。
学部選び・学科選び
学部選び、学科選びについては、希望する進路が少し見えている必要があります。
学部や学科の前に、理系か文系かで悩む方もいます。
「得意なのは文系科目だけど、理系の方が就職先が多そう」という悩みが特に多いです。
社会が多様化している現代では、一定の王道コースが多岐にわたっているため、上記の悩みで進路を選択するのはどんどん難しくなってきています。
文理が決まっていて、さらに大まかな進路まで決めると、いよいよ考えただけでは解決できない問題にぶつかります。
パラリアであった例を挙げます。
お金に興味があるんだけど、慶應義塾大学の経済学部と商学部って、どう違うんだろう
こんな疑問を持った生徒がいました。
パラリアでは、スタッフ周辺の知り合いをあたり、実際に慶應大学のキャンパスまで行き、まさに今慶應経済に通っている大学生と、慶應商に通っている大学生に同時に来てもらいます。
そして、パラリアのスタッフと高校生本人も交えて4人で話す場を設けたりします。(もちろん指導料等が追加で発生したりはしません)
大まかな進路が決まったら、あとは悩んでいる選択肢それぞれを選択した先輩や、現場のことを良く知っている人から、直接お話をうかがって、納得できる方を選択するのが良いと考えています。
進路が決まっていない人の場合
これまでは、ある程度進路が決まっている人の場合を考えました。
一方で、大学受験が近いのに、進路が決まっていない方も多いと思います。
パラリアは、進路が決まっていない高校生、浪人生に対して、どんな進路が自分に合っているかも一緒に模索します。
やりたいことから考える
一つ目の決め方として、やりたいことから考える方法があります。
- 起業したいから、起業家育成を掲げている大学に行く
- 教員になりたいから、教員養成に力を入れている大学に行く
- 資格を取りたいから、資格が取りやすい講義をやっている大学に行く
などです。
将来的に何かやりたいことがある場合は、その目標に近づく方向で進路を提案します。
例として、最近ではごく当たり前になっている留学を挙げます。
海外で働きたいから、大学生のうちに英会話をできるようにする、と考える人は少なくありません。
一方最近では、学習塾や英語塾を除いても、英会話を学べる場所がとても増えています。
- 留学制度が充実している日本の大学
- いきなり海外の大学に行き、経験で覚える
- 海外大学のJapanキャンパス、つまり日本にある海外大学に行く(レイクランド大学・テンプル大学)
やりたいことが漠然とあれば、そこからパラリアのスタッフが詳しくお話をうかがい、いろんな視点から進路の紹介をさせていただきます。
趣味やこれまでの活動から考える
やりたいことが全く想像できない場合、趣味や、これまでやってきたこと、得意なことから考えることもできます。
パラリア生の例を挙げます。
絵を書くことが好きなんだけど、芸術系の大学か、デザイン系の大学か、建築学科かでいうとどれがいいんだろう。絵は好きだけど、職が安定するか心配だし、入学してからどんなことやるか、ネットで調べてもよくわからない
「絵が好き」から大学を選択しようとすると、上記のような悩みが出てきます。
パラリアの役割は、「好きなことを、大学の学部・学科に結びつけること」です。
芸術系大学、デザイン系大学、建築学科のような選択肢は、パラリアのスタッフがご紹介して初めて知る場合が多いです。
行きたい大学がない場合は、趣味や好きなこと、これまでやってきて得意そうなもの等を色々と質問しながら、一人一人の進路について選択肢を出していきます。
経験の幅が広がる大学から考える
「今まだやりたいことが見つけられないから、大学に行ってから見つける」と考えることもできます。
この考えを胸に大学にいくと、大学入学後、積極的に色々なことにチャレンジする必要があります。
一方、少なくとも日本の大学は非常に楽しい環境なので、つい遊んでばかりになってしまうリスクはあります。
経験不足で進路が選択できないのも仕方がないことなので、大学で経験できることが多い大学を選ぶという選択肢があります。
具体的には、一般常識を広く浅く学ぶ(学部名でいうと教養学部)等がそれにあたります。
パラリアではこの発想は否定していませんが、大学入学後に積極的に行動することが求められるので、最終的に進路決定が遅くなってしまう可能性があると考えています。
以上のように、進路サポートは高校生、浪人生一人一人の状況によって、サポート内容も大きく変化します。
一貫しているのは、「大学受験前に、進路のことを真剣に、悩めるだけ悩んでから大学に行ってほしい」という想いです。
進路のことを真剣に考えた時間が長ければ長いほど、志望理由はいくらでも書けるようになります。
この過程で、「自分で決める」ことへの難しさと楽しさを両方感じ、その結果が人間的成長に繋がっていると信じています。